ミケ占い

雑記 comments(0) - ベレーさゆり

愛猫の名前はミケ、昨年の11月に18歳で亡くなった。

 

人生の半分以上を共に過ごしたミケのことを綴っていこうと思う。

 

 

 

うちの猫は犬と共に鎖に繋がれて外飼いされている。

動物は外で飼うものだという父の厳しいルールに基づき、行く先がなくうちに連れられて来られたミケも外で一生を過ごした。

 

そんなミケは人間が大好きで数メートル先からこちらへ向かう人の気配を感じ取ると塀の上に飛び乗りゴロゴロと喉を鳴らして呼び寄せる。

 

愛くるしい姿に吸い寄せられてみんなつい手を伸ばしてしまう。

近所に名の知れた看板猫だった。

 

子供にももちろん人気で私が小学生の頃「ミケ占い」というものが流行った。

何かに迷ったとき右手と左手どちらにミケがすり寄るかで答えを選ぶのだ。

 

何して遊ぶか迷うことはなかった。

 

 

 

みんなに愛されたミケの乳房にしこりがあるのを見付けたのは亡くなる半年前だった。

私が職場の人間関係や夢、今後の人生に悩み、答えが出せず鬱々とした日々を送っていた頃だった。

 

ミケのお腹を撫でながら患部に粉薬を塗っている間、ぽつりぽつりと愚痴をこぼしていた。

病を患っているのがどちらか分からないくらいミケは痛がる様を見せず「そういう日もあるわよ」と言うかのようにおおらかにお腹を放り出していた。

 

ミケのデキモノと私の心のモヤモヤは比例するように大きくなっていった。

 

ミケがご飯を食べられなくなったのは亡くなる3日前。

突然だった。

 

会社を休んでいた私は随分と小さくなったミケの様子を何度も見に行っていた。

 

心配しているのが伝わっていたようで同居人の愛犬が「ミケはもうじき死ぬぞ!妹に連絡して早く呼んであげてよ!!」と訴えて来た日、遠方に住む妹に連絡を入れた。

 

妹が到着したその夜ミケは亡くなった。

 

妹に会えて安心したのだろう。

 

 

数日後、

まるでミケが私の心のモヤモヤまで一緒に取り去ってくれたように転勤の話が出た。

 

ミケ占い。

 

私は転勤を選んだ。ミケがチャンスをくれたのだと思う。

そして今、進みたい夢が真っ直ぐ見えている。

これから先10年は続けたいくらい意思は固まっている。

 

 

 

 

引っ越してすぐデパートに寄ったとき

ミケにそっくりなぬいぐるみを見付けて気付けば財布を開いていた。

 

今では毎日"ミケ"と一緒に寝ている。

 

亡くなる前に出来なかったお家の中で一緒にのんびり過ごすという夢が叶った。

 

 

もしかしたら「何があってもさゆちゃんならきっと乗り越えられるよ」と伝えるためにミケは命を使ったのかもしれない。

 

 

 

「そんな日もあるわよ。」

 

 

ふわふわのお腹が今も語っている気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

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